パーティー! パーティー! パーティー!

 アメリカの12月はまさに師走である。何が忙しいってそりゃパーティーがである。Thanks givingから12月末まではパーティーラッシュ。今月、何回パーティーに行ったか数えるのも面倒なほどである。いろいろなパーティーに行ったのだが、やはり仲間たちとのパーティーが一番リラックスできて楽しめる。私のラボではブラジル人Danが主催のブラジル料理パーティーと、ニューメキシコ出身のLaura主催のPosoleパーティーが行われた。Posoleとはひよこまめと豚肉が入った辛いスープで、ニューメキシコでは一般にクリスマス・イブに食べるらしい。彼女のパーティーではほかにチリも用意されていて、トルティーヤと一緒に食べたのが非常においしかった。Danのパーティーでは豆の煮込み、チキンのグリル、パンプキン・スープをいただいた。この豆の煮込みがすごくおいしい!プエルトリコ出身のLizmarieの話によると、プエルトリコでも同じような豆料理を主食に食べるようだ。Danのパーティーでは「マフィア」というゲームを皆でやったのも面白かった。そして、もう一つ楽しくて印象深かったパーティーはKatz Labと一緒にセミナーや研究をしているProf. Meritt宅でのパーティー。広大な敷地の中にある300年以上も昔に建てられた家が彼の家。彼の庭を端から端まで歩くのには1時間半もかかる!!そのパーティーポットラックだったのだが、彼の用意した料理はなんと野生の鴨のグリル。実際に彼が撃って採ったらしい。ワイルドだが美味しかった。そんなパーティー続きも残すところあと一つ。Smithで知り合った日本人女性とアメリカ人カップル主催のポットラックである。彼女はundergradの学生さんで、私のボスの授業をとっておられたのがきっかけで知り合った。彼女もご主人も社会人学生なのだが、アメリカにはこういった社会人学生さんが非常に多い。ずっと生活費や授業料はどうなっているのか不思議に思っていたので聞いてみたところ、アメリカには勉強したい社会人のためのファンドがちゃーんとあるのだそうな。私の同僚のお父様も、同僚が高校生の時に仕事を辞めて大学へ行かれたそうだ。日本でも一応社会人学生さんをお見かけした事はあるが、みなさんお仕事をされながら、時間をなんとか見つけて大学へ研究をしにいらしているといった方たちばかりだった。でもアメリカでは全く違っていて、社会人学生さんも普通の学生とほぼ同じカリキュラムで単位を取る。リポートやテストがすごくハードなので、仕事と大学生の両立なんてほぼ無理だろうと思われる(少なくともSmithでは)。アメリカのアカデミアで強いなーと思うのは、なんといってもこういったファンドがたくさんあることだ。私のラボにも仕事を辞めて大学院に入り、PhD取得を目指して研究しているシングル・マザーがいるのだが、彼女だってファンドが無ければ小学生の子供を育てながら学生でいられることはできないだろう。ほとんどの大学院生はみんなフェローシップなどをもらっているので、日本の大学院生とは違ってアルバイトなんてする必要がなく、研究に十分集中する事ができる。バイトをしなければ学会にも行けなかった私の学部・修士課程時代っていったい何だったのだろうか・・。単なる主婦だった私でもポスドクのポジションをくれることも含めて考えると、、アメリカはやる気があればチャンスがたくさんある国なのだなぁとしみじみ実感するのだった。