Tanglewood

  この前の日曜日、ずいぶん前にチケットを購入していたBoston SymphonyのTanglewood Music Festivalへ行った。我々夫婦にとって初Tanglewood、そして初生Yo-Yo Ma。この日のプログラムはアルベニスのイベリア組曲、ラロのチェロ・コンチェルト、ラフマニノフのシンフォニック・ダンス。アルベニスはいまいち。もうちょっとキレのある演奏の方が好みだった。ラロは2楽章が素晴らしかった。私のシートはちょうど柱の陰になっていてYo-Yo Maを直接見ることはできなかったのだが、聴いているだけでそのボウイングに感動。軽やかだけれど音に芯があるから、とても遠くまで美しいままのまっすぐな音が届くのだ。ラロだけでもこの日のチケットを取ったかいあり。ラフマニノフはまずまず。優等生的な感じで、あっと驚くこともなし。休憩時間や演奏会が終わった後には、会場の隣でYo-Yo Maがファンたちと質疑応答していた。彼のこういうカジュアルでフレンドリーなところって、アメリカ人にはすごく好感度が高いだろうなと思う。夫と、「これはやはり一度ちゃんとホールでYo-Yo Maを聴いてみないとね。」と決意する。この日は数回ぱらぱらと雨が降ったものの、おおむね気持ちのよい天気。芝生にはバゲットやデリやワインを楽しみながら、音楽をのんびり聴く人たちでいっぱい。日本人が驚くほど多かった。我々が住んでいるあたりではほとんど日本人に会うことがないので、かなり珍しい光景だったのだが、ケンブリッジのあたりはこんなものなのかもと思う。Tanglewoodは今月いっぱいまで。夫と室内楽も行ってみようと相談中。ボザール・トリオのラヴェルのピアノトリオが魅力的なのだが、水曜日の夜なので無理かも。