ビザ更新

 7月の大きなイベントの一つがビザの更新だった。モントリオールかオタワの領事館に予約を入れようとしていたのだが、最初はなかなか空きがなくてイライラしながら待っていた。というのも、7月14日からのGordon Conferenceに参加するために、13日にはイタリアへ行かなくてはならなかったからだ。頻繁に予約の空きをチェックしていてくれた夫がイタリア出発の5日前にオタワ領事館での空きを発見してすぐに登録してくれた。予約日と近い日にモントリオールで友人の結婚式に参加するため、まずはモントリオールへ向かう。グーグル先生によるとAmherstからは7時間半のドライブで到着予定だったのだが、モントリオール市内に入る橋で大渋滞のため、8時間半くらいかかった。モントリオールでは3泊したが、その時はちょうどジャズ・フェスの真っ最中で、街はとても賑やかだった。4日目にはオタワへ2時間のドライブ。3時頃ホテルにチェックインし、一応領事館まで歩いてみる。片道2キロくらいなので結構な距離。当日、予約の10時半よりも早めに行ったところ、ガードマンに10時半丁度に来いと追い返される。東京では早めに入れてくれたはずなのになーと思うがしょうがない。10時半になり、ボディーチェックを一通り受けて中へ入ると、まず手続きに必要な料金の振込票を請求される。ここでちょっとしたトラブル。本当は1人130ドル必要だったところ、我々はまぬけなことに一人分で良いのだと思っていた。係の人に「2人分必要だから、指定銀行へ行って振り込みしてきて。」と言われ、あわてて銀行へ。振り込み書類を持って行き、なんとか無事にインタビューまでこぎつける。インタビューはすごく簡単なものだった。夫は大学でのポジションと研究内容など聞かれていたが、私に対する質問はなし。dependentとはこういうものかーとしみじみ思う。アポイントメント・レターには英語の婚姻証明や収入証明なども必要と書いてあったのだが、それも必要なし。インタビューは午前中で終わったので、午後はオタワの街をぶらつく。モントリオールは石で作られた古い建物が並ぶ美しい町並みのオールド・モントリオールと、対照的に新しい高層ビルが立ち並ぶ現代的なダウンタウンと2つの大きなエリアがあり、ちょっと裏通りに入ると古い石造りの2、3階建てのアパートと同時にファッショナブルで現代的なマンションがみられるという、かなり面白い街だった。ただふらふらと散歩するだけでもかなり楽しい街。また、ダウンタウンの中心にあるコンテンポラリー・ミュージアムが大変面白かった。しかしオタワは官庁の街のためか、どことなく殺風景でつまらない。この日は気疲れしたせいもあり、早々にホテルに帰ってお風呂でゆっくり本など読んだりして過ごす。翌日は午後3時半がビザの受け取り時間のため、11時頃にホテルをチェックアウトし、ナショナル・ミュージアムへ。このミュージアムも大きくて立派なのだけれど、いまいちつまらない。特別展示の写真だけは大変良かった。モントリオールでのミュージアムがあまりに良かったので、よけいに比較してしまってつまらなくなってしまったのかも。3時半に領事館へ行ってみると、ビザを受け取る人の長い行列。30分ほどでようやく我々もビザを受け取る。その場でビザの記載に間違いが無いかどうかをチュエックしなければならないのだが、有効期限がどう見ても予定よりも長い。我々は別にこれで不自由は無いのだが、一応確認を取ってみたところどうやら最近法律が変わったらしく、Jビザは5年まで延長される事になったのだそうだ!これはすごく有り難い!これからしばらくはビザの更新に国外へ出なくても良いのだ。いろいろと疲れる事はあったけれど、このグッド・ニュースで疲れも吹っ飛ぶ。ビザも無事に更新でき、またモントリオールへ戻り1泊。翌日にはAmherstへ戻り、その2日後、無事イタリアへ出発できたのであった。めでたし。