思いがけなくもらった幸せと音楽と
今日は風邪で体調が思わしくなく、お洗濯だけして休む。
外はいい天気で、ソファに寝転んで大橋トリオを聴く。
大橋トリオの音楽と天気のよい空をみていると、必ずアメリカでの事を思い出す。
まさか自分の人生で、しかもこんなに歳をとってからこんな幸せがあるとは思ってもみなかった。
たった3年半のことだったけれど、本当に、本当に、幸せだった。
もちろん今の生活に不満がある訳ではなく、十分に楽しく暮らしているけれど、
アメリカでの、特に働き始めてからの3年間は、あまりにも幸福すぎて忘れられない。
たくさんの楽しい友達、ラボの仲間と遊んだ事や旅行をしたこと、
ラボ仲間との毎日の芝生でのランチやたくさんのパーティー、などなど。
特にLauraとの思い出は一生忘れられない。
春はたくさん苺を摘んでジャム作り、
夏はハイキングに行って野生のブラックベリーとブルーベリーを摘んでジャム作り、
タングルウッド音楽祭で、おいしいハムとチーズとパンを食べながら音楽を聴いて、
夏の終わりには大量のバジルを摘んで、Yonasも巻き込んで1年分のペースト作り、
そのあとはJamesが買ってきたおいしいパンとチーズも加えてのディナー、
冬にはクリスマスとフェスティバスのパーティー、
DanとPaulaが教えてくれたゲームをみんなでやったのが楽しかった。
同じプロジェクトで働いていたOcean teamのメンバーとの別れのときには、
苦楽をともにした事を思い出して、思いがけず泣いてしまった。
Jessicaの作ってくれたケーキと、Boss Lauraの作ったスープの味も忘れられない。
私が帰国する前に、最後にLauraがうちを訪ねてきてくれたとき、
別れ際に泣きそうになっているのを我慢していた彼女の顔も忘れられない。
Smithのジムでエクササイズをした後に、ストレッチマットに寝転んで、
天気のよい空を見ながらいつも聴いていたのが、大橋トリオの音楽。
だから私の中ではSmithでの思い出と大橋トリオは繋がっている。
これからもずっと、大橋トリオの音楽を聴くと、幸せなことを思い出すのだと思う。
ちなみに、長谷部千彩さんのブログの中の、「冬の終わり1:東京」に激しく共感する。
「東京」を、私がアメリカで住んでいた場所に置き換えると、全く同じ思いを持っている。