おめでたいけど寂しい出来事

 大学院生の頃、1ヶ月ほど調査船に乗って仕事をしたことがある。私の船好きはその航海がきっかけである。昨日、一緒に乗船して働いた友人からのメールで、そのクルーズの時のチョッサー(首席一等航海士)であったOさんが陸上勤務を経て退職された事を知った。Oさんには航海の際に本当にお世話になったし、とても素敵な海の男だったので、退職された事を知ってちょっと寂しい気分になった。しかし、おそらく定年を迎えての退職なのだろうから、おめでとうございますと言うべきだろう。台風の夜、大きく揺れる船のブリッジで、Oさんにキャプテンになる気はないのですか、と尋ねた時、「俺は大きな決断ができないから、キャプテンは無理だよ。」と仰っていた事がずっと心に残っていた。人望も厚く、航海士としても非常に優秀であろうOさんは、何よりご自分をよくご存知なのだと思った。その後、何度か船に乗る機会があったが、Oさんに限らずたくさんの船員さんたちに、海の事、空の事、海の生き物の事、船での生活のことなど、普通の生活ではなかなか知る事ができない事を教わった。仕事がない夜は船上から魚を釣って料理していただいたり(海の男の料理はおいしい!)、縄の編み方を教わったり、イルカの群れが見えたときには船内放送が流れたりと、船での出来事は本当に楽しくて忘れられない。
さて、今日は朝から教会ESL。11時にクラスが終わって、その足でバスに飛び乗りS大学へ。12時半からはラボミーティング。先週の私のプレゼンでは、ラボの人々もゆっくりと話してくれたので、なんとか質疑応答なども切り抜けられた。が、今日は通常のミーティングなので、英語について行くだけで必死。話すのが早すぎて理解不能。ラボにいる外国人はブラジル人とエリトリア人1人ずつだが、ブラジル人の彼はネイティブのように英語を話すし、エリトリア人の彼も英語が堪能。他の人々はすべてアメリカ人なので、英語が下手なのは私だけ。かなりの危機感を持つ。は、はやく、私のこの英語力をなんとかしなければ・・・。ミーティング後は、ボスと今後の研究テーマについて話し合う。どうやらいくつかアプライしているファンドの1つがまずあたったらしく、そのプロジェクトに携わる事になりそう。当たったファンドの計画書を渡されて、興味があるテーマを来週までに選ぶように言われる。もしすべてに興味がなかったら、別のテーマでも良いとの事。来週は給料について相談しましょう、ということで今日はおしまい。2時半過ぎに帰宅。一息ついて、スーパーマーケットの今週のお買い得品チェック。これから夕食を作って、7時からは大学のESL。夕食の献立は、ソーセージと野菜の煮込み、カボチャのポタージュ、ローメインとキドニービーンズとグリーン&レッドペッパーのサラダの予定。