my office

 今週、ようやくオフィスをもらえたのである。それまではベンチでPCRも事務作業もやっていたのだ。これでパソコンを毎日持ち帰らなくても良くなるし、オフィスでお茶を飲むこともできる。私のオフィスは3畳半くらいの一人部屋。窓が無いのが残念だが、今までの事を考えると快適である。なによりベンチがきれいさっぱりした事がうれしい。さて、今日も細胞釣ってPCRの作業だが、最近の寒さで池の水にハル君があまりいない。彼らは寒いのが苦手らしい。釣りの前に発見するのに時間がかかるので、当然釣り作業も長引く。しかも今日は夕方に顕微鏡のチェックのために会社の人がやって来て顕微鏡を持ち去って行くため、時間との勝負だった。今、うちのラボは慢性的なコンタミに悩んでいる。私は一応解決したので、来週の仕事はやはり慢性的なコンタミに悩むマリーとDGGEのデータのチェックをすること。アメリカの台所やラボのベンチは当然アメリカ人の身長に合わせて作ってある。私は身長150cmしかないので、DGGEのような大きな泳動装置を毎回セットするのは結構大変。マリーが私のためにステップを用意してくれたのだが、それをみたボスが「あなたはもっと大きくなるべきだ。」と無茶な要求をしてくる。さて、明日の夕方はMさんご一家と一緒に、ESLのチューターであるジムを招待しての日本の家庭料理晩餐会をする。私が作るのはエビカレー、肉じゃが、豆腐サラダの3品。これから帰宅する途中にスーパー・マーケットに立ち寄って買い物。昨日、日本にいる両親からの小包が届き、たくさんの食べ物や日用品と一緒に、頼んでおいた割烹着が3着も入っていた。割烹着ラバーの私がアメリカに持ってこなかった事は大失態だったが、これで再び楽しい料理ライフを送る事ができる。不謹慎な発想かもしれないが、能登半島で起こった地震のニュースを見たとき、避難所にいらした女性の9割方が割烹着を着用していた事に驚くとともに、やはり割烹着は便利であると再確認した。割烹着のまま買い物にも行けるし、汚れても平気だし、防寒にもなる。というわけで、これからの家での基本形は割烹着である。