うれしかった事

 今日はイレギュラーのラボ・ミーティングで、親分のおごりでピザのランチ。何のラボ・ミーティングかと思ったら、新しくラボに加わるメンバーとの初顔合わせと研究紹介だった。今月から新たに加わるのは5人。一時期寂しくなったラボも、また賑やかになる。その他には今年度の係の指名。なんと私は一番重要なラボ・ミーティング係に指名されてしまった・・。これから毎週、ミーティングのための教室確保をしなければならない。正直面倒だが、この機会に色々な大学事情も解るようになるだろうと思い、快く引き受ける返事をする。今週は発表者とおやつ係のオーガナイズをしなければならない。そして、もう一つのお仕事を親分からいただく。それは、新メンバーであるLilyの実験アドバイザー。明日から一日2〜3時間、彼女に実験を教える事になった。とりあえず明日はスライドで研究内容等の説明をし、明後日から本格的に実験を始める予定。今日の夕方、親分にLilyを紹介されたのだが、今夜さっそく彼女からのメールが。「実験のアドバイザーを引き受けてくれてありがとう。これから一緒に実験をして行く事ができて本当にハッピーな気持ち。明日からの事を考えると、すごくエキサイトして待ちきれない。」といった内容のメール。ええ子や・・・。そんな感じで新たなセメスターが始まり、ラボにも活気が戻って来た今日このごろである。
さて、先週の火曜日と木曜日は目眩のために丸2日間欠勤してしまった訳だが、木曜日に出勤した所、ラボのメンバーがあまりに暖かく迎えてくれたことに自分でも驚くほど感動してしまった。とにかく会う人会う人みんなが「2日も見ないから心配していた。どうしたの?」と聞いて来て、事情を説明すると、困った事があったらいつでも電話して頼るんだよと言ってくれる。当たり前の話だが、アメリカに来た当初は知り合いも居なかったのだが、いつの間にかこうして親身になってくれる気の置けない友人がたくさん出来ていた事をひしひしと実感する。とにかく英語についていくのとラボの色々な事を覚えるのに必死だった2ヶ月ほど前までは、こんな状況は全く想像できなかった。愚痴を言い合ったり、ごはんを食べたり飲みに出かけたり、彼らの子供たちとも遊んだりと、今では彼らは私のただの同僚ではなく、大切な友人になっている。日本のラボに居た時も同じだったのだが、私は本当に友人には恵まれている。アメリカに来てもこうしてエキサイティングな仕事をしながら気の置けない友人がたくさんできるなんて、私は本当に幸せ者である。