Red Sox

 野球にたいした興味も無い我々夫婦であるが、たまにテレビでRed Soxのゲームを見たりもする。そして昨晩だ。Red Sox優勝でRed Sox nationは大騒ぎである。さすがに昨晩はポリスがしっかりパトロールしていたためか、riotはおこった様子は無い。が、優勝が決まった瞬間に真夜中であるにもかかわらず、この小さな田舎町でも花火が上がった。今日ラボへ行っても、話題はやはりRed Soxのことで、みんななんだかそわそわしていた。オフィスで仕事をしていても、事務の人たちが昨日のゲームについて興奮して話し合っている会話が聞こえる。私がゲルを流しながらLilyとぼそぼそと「週末何してた?」「買い物したり、掃除したり、昼寝したり。あと、昨日の夜はRed Soxのゲームをテレビで見たなー。」とか話していると、それを聞きつけたLizmarieがすーっとやってきて「松坂、グッジョブだったよね!!彼はクールだよね!!松坂と松井が日本でチームメイトだったなんて、昨日まで知らなかったよー。」などどマシンガン・トークを始める。一通り話し、満足した彼女は「ごめんねー。つい興奮しちゃって。」と言い残し去って行った。Red Soxが優勝して今シーズンの野球が終わったが、次に待っているのはアメリカン・フットボールである。こちらもNew England Patoriotsは強いので、また同じような状況がおこるのだろう・・。

さて、渡米1年目の英語の上達についてだが、はっきりいってたいした進歩は無い。聞き取りはだいぶん慣れたような気もするが、マシンガンのように話されるとついて行くのが結構つらい。ただ、英語に対するストレスはほとんど無くなった。なぜなら、わからないという事をスルーできるようになったからだ。最初は完全に理解しようと必死になって疲れていたりしたものだが、最近はわかるところだけ拾って理解できればいいかなーと、大分ゆるい気分である。この向上心のなさ加減は良い事とは思えないが、ストレスが減った事はよしとしよう。1年経って思った事は、この年齢になって1年アメリカに住んだとしても、まだちゃんと『住んだ』というにはほど遠く、ちょっと長めの旅行くらいでしかないということだ。生活して行く上でまだ1人でできない事はたくさんあるし、生活に根ざした習慣や常識もまだまだわかっていない事も多い。さて、これから1年後にはどうなっていることやら。