いろいろと

 忙しいのは7月で終わったと思ったのに、こまごまとイベントが続く。なかなかまったりできないものだなー。

  • one day cruise

 私のプロジェクトはUConnのMarine Scienceのラボとコラボレーションのため、2、3ヶ月に一度はお互いに行ったり来たりしてミーティングなどを行っている。今回はボスが夏休みのため、私一人で出向して、one day cruiseに参加する。UConnまではハイウェイを2時間ちょっとのドライブ。道の切り替えが多いので、迷子にならないように道順を念入りにチェックする。船の出港は朝8時半の予定なので、私は迷子の時を考えて早めの5時半に出発。なんとか何事も無く早めに港に着いたので、朝日を見ながら朝ご飯のおにぎりを食べる。8時近くからラボの面々が荷物を船に積み出したので、私も合流。ところが朝っぱらからトラブルを起こす。なんと、馬鹿な事に車の鍵をトランクに入れたまま、トランクのドアをばたんと閉めてしまったのだ。ほかのすべてのドアもロックしていたため、どうにもならない。その事をコラボ先の研究室のボスであるGeorgeに伝えると、すぐにUniv. Police に電話をしてくれて、なんとか鍵を取り戻せた。出航前から多大な迷惑をかけて反省する。船は予定通り8時半に出航し、夕方4時までかけて6 stationでサンプリングをする。波が高かったstation 2では、採水器にくくりつけてあるロープがスクリューに絡まり、なんとBarbaraがぱっとTシャツを脱いでナイフ片手に海に飛び込み、30分かけて採水器とスクリューを救出。Barbarのかっこよさにほれぼれする(すてきな女性なのだが)。日本では研究でも旅行でもよく船に乗ったものだが、アメリカに来てからは初乗船。やっぱり船はいいなぁとしみじみ思う一日だった。

  • 2度目のTangle Wood

 今回は芝生でピクニック気分で楽しもうと、ラボメイトのDan,そのガールフレンドのPaulaと私の3人で出かける。この2人はブラジルはサンパウロ出身で、我々夫婦とは音楽話でよく盛り上がる。良い場所を確保するために朝10時半に出発し、チケット・ボックスが開く12時ちょっと前に到着。まだ並んでいる人は少なく、木陰でシェッドから近い最高の場所にシートを広げる。コンサート開始は2時半からなのだが、それまでの間にミュージカルの曲のリハーサルを1時間ほど行っていたため、持参したバゲットやチーズ、ハムや果物などを食べたり、ころんと横になったりしながら思いがけない音楽を楽しむ。徐々に人も増えて来て、2時半から予定通りコンサートが始まる。この日のプログラムはラヴェルのスペイン狂詩曲、ブルッフのVn.コンチェルト1番、リムスキー・コルサコフのシェラザードの3曲。前半の2曲の出来がとても良かった。ソロ・ヴァイオリンはZukermanで、私に取ってこれまた初の生Zukerman。艶のある音は予想通りだったものの、思ったよりも芯がしっかりした音で今までよりも好きになったかも。この日は一日晴れで、気持ちのよいピクニック・コンサートだった。

  • 2つのさよなら

 今日、私がアメリカで一番の友人だと思っていたNさんがご帰国される。アメリカに来た当初からずっと友達で、主婦の頃は本当に頻繁に遊んでいた。私と同じ北海道出身という事もあり、ローカルネタでも盛り上がったこともあった。そのNさんもついにいなくなってしまう。2日前の夜に最後のBBQに招待していただいたので、遠慮なく伺ってアメリカ最後の時間を楽しんだ。ご主人もなんでも楽しめる大変良い方で、小学生の息子さんもとてもかわいい。そんなNさんご一家が去ってしまわれるのは本当に寂しいけれど、日本でもまたお会いできればと思う。
そして、昨日は一緒のプロジェクトををやってきたMaryのPh.D.ディフェンス。先週はずっとナーバスだった彼女も、昨日は立派なトークを披露していた。これで彼女はめでたくPh.D.を取得し、来週には新たな仕事先であるGeorgiaへ行ってしまう。昨日の夜はボスの家でお祝いのパーティーがあり、夜も遅くまで楽しく過ごす。Maryとは、夜遅くまで一緒に実験した事もあり、私にとってたくさんの思い出ができた友人の一人。来年はラボのメンバーと一緒に、彼女の新しい土地を訪ねてみたいと思う。