歌詞問題

 定期的にキリンジ月間がやってくるのだな。
 集中的に聴きたくなる時が。
 今朝、皿洗いをしながら「ロープウエイから今日は」を歌っていたら、相方に歌詞が違うと指摘された。
 私はてっきり「村は静か」だと思っていたら、「村は沈んだ」だった。
 さすが高樹兄さん。変な歌詞なしに終わるはずがない。
 私は曲を聴くときにあまり歌詞を重視しないのだけれど、
 欠かせないポイントは言葉がメロディーやリズムにちゃんと合っているかということだ。
 だから歌詞の意味はわりとどうでも良い。
 ただ1曲を聴くなかで、ショート・フィルムを見たり短編小説を読んだような気持ちになる歌詞は好きだ。
 つまり、映像が喚起されるような歌詞はいいなぁと思うのだ。
 pizzicato fiveの曲はショート・フィルムを見た気になるし、高樹兄さんの曲は短編小説を読んだ気分になる。
 ego-wrappin'の曲は詩を読んだ気持ちにも、映像を見た気持ちにもなる。
 こういうのが音楽を聴く時の楽しみのひとつなのだった。