きつかった

 こんなに仕事でつらくてきつい思いをしたのは初めて。
 ここ2ヶ月くらい、かなり大きなグラント申請のために働いた。
 ボスが外国人だから、企業との話し合いや書類作成の詰め、
 その他のほとんどの事を私がやらなくてはならなかった。
 申請書の提出は先週の金曜日だったのだけれど、先週はタイミングが悪い事に39度の熱を出し、ぼーっとした頭で県内各地の企業へ書類回収に回らなくてはならなかった。
 しかも、ボスの英語での書類作成が遅かったために翻訳会社へ送る書類がほとんどできていなく、結局申請書のほとんどの部分を私が翻訳、または直接書き入れる事になった。
 正直、私のここでの仕事は普通のポスドクの仕事じゃないと思う。
 ここで働き始めてすでに1年と1ヶ月が過ぎた。
 なのに、実験はほとんどできずに、結局今までの所結果はゼロ。
 契約期間は2年間だというのに、これでは2年以内に論文など書けない。
 まあ、今やっているようなコーディネーターやトランスレーターみたいな仕事も、将来的には役立つのかもしれないけれど、でもやっぱり実験をしっかりやって論文を書きたいと思う。
 まあ、これまでの研究人生がうまく行き過ぎていただけなのだと思う。
 今回のポジションは、はずれだったのかもと思う事もあるが、決してそんな事にさせないと心に誓う。