A Year of Mornings: 3191 Miles Apart

 私のアメリカン・ライフに対するイメージを一変させた本。
 無人島に持って行く本を1冊と言われたら、迷わずこれを選ぶだろう。
 MaineとOregon、それぞれの州のPortlandに住む2人の女性写真家の写真集。
 タイトル通り、1年を通した朝の生活風景を撮っている。
 写真に移り込む光とか空気が、あー、アメリカだねーと思う。
 アメリカ版、ナチュラルライフを楽しむ2人の写真集なので、
 天然生活女の私はまんまとはまってしまった。
 ちなみにweb siteもあって、こちらも毎回の更新を楽しみにしている。


 よく相方にも指摘される事だが、私はあまり人の話を熱心に聞かず、
 それよりも話している人の挙動や声のトーン、服装や髪型、
 その人の生活ぶりをすごく見ているようだ。
 確かに、私が興味があるのは実は人が話す内容よりも、
 その人がどういう生活をしているのかという事だ。
 朝何時に起きて、何を食べて、どんな仕事をして、お昼は何を食べて、
 おやつはどんなものが好きで、夜は家で何をして、夕食は何を食べて、何時に眠るのか。
 どんな洋服が好きで、どんな持ち物が好きで、
 どんな部屋に住んでいて、どんな食器や布団や家具をもっているのか。
 そういうものを観察していると、話を聞いているよりもずっと説得力をもって、
 その人そのものが見えるような気がする。
 こういうのは、良いんだか悪いんだか・・と思うが、
 まあ、癖なんだからしょうがない。
 そんなわけで、こういった生活の風景を切り取った写真集というのは本当に好きだし、
 そのなかでも「A Year of Mornings」は最も共感できる写真集だ。
 今年の10月には「3191: Evenings」が発売予定。
 既に予約をしてしまった。
 これらの写真はずっとweb siteで見ていたけれど、どんな形で本になるのかが楽しみ。

 

A Year of Mornings: 3191 Miles Apart
Maria Vettese Stephanie Congdon Barnes
Princeton Architectural Press
売り上げランキング: 4813