[日々のあれこれ] 離れて暮らすということ
 もうじき結婚して10年目になる。
 そのうち半分くらいは、相方と離ればなれに暮らした。
 この2年間も、アメリカと日本で、お互いそれぞれの仕事の都合で離れていた。
 それも、ようやく終わりが来る。
 離れて暮らしていても、普段は仕事に忙しかったり、友達と楽しくやっていたりと、
 あまり不自由に感じる事はない。
 でも、晴れた気持ちのいい週末とか、ふとした時に思いついた事があったりとか、
 旅行にでも行きたいなと思った時みたいな、ちょっとした日常の心に浮かぶ事を共有できないことがなかなかつらかったりするものだ。
 これからは先はずっと一緒に暮らしていけることを考えると、なんだか長い旅を終えた気分になる。
 とても長い旅だった。
 

社交的な週末と図書館戦争

 木曜日、金曜日と続けて友達と外でランチ。
 昨日の夜は遅くまで女子会。
 明日は女友達4人でフレンチランチで、夜はPI宅でパーティー
 ひきこもりの私にはかなり忙しい週末。


 久々にはまった本のシリーズ。「図書館戦争」。
 ベタなんだけどすっごく面白くて、図書館で借りるそばから一気読み。
 この本で、図書館の自由に関する宣言というものを知った。
 

 

久々にはまった本。一気読み、かつ次が待てなくて図書館に走った。ドラマを見ているみたいに軽く楽しめるものの、内容もしっかり充実していて文句なし。


 いまのところの読了はここまで。

 カーリルは本当に便利。もう、これなしでは生きて行けない。
 図書館通いが始まる前はブクログを主に使っていたけど、図書館ヘビーユーザーにはカーリルが一番。
 私が利用する市の図書館は3館あるけれど、その3館とも登録カテゴリがあって、
 どこにどの本があって、利用可能か貸し出し中かがちゃんとわかる。
 ブックレビューも読めるし、本当に便利だ。
 図書館ではいつもiPhone片手にカーリルを見ながら本を探す。幸せ。

 帰国してから久しく大好きなアメリカドラマから離れていたけれど、
 先週たまたま「メンタリスト」の1stシーズンを借りてみたら、めちゃくちゃおもしろかった。
 アメリカではたまにしか見ていなかったから知らないエピソードの方が多いので、
 これから借りまくって観ようと思う。

人生に必要なもの

 沖縄の小さな村に移り住んで1年、ものすごくつらかったことがある。
 それは図書館がないこと。
 ところが4月に職場の友人である秘書さんが、職場から在職証明を出してもらえる事を教えてもらった。
 職場はこの村と隣の市と2カ所に建物があるため、この2つの住所を記載してもらえるとの事。
 早速在職証明をもらって、隣街の図書カードを作った。
 それ以来、私の生活はがらりと変わった。
 渡米前の生活に戻ったわけだけれど、具体的には完全な家っ子になった。
 今までなかなか読みたくても手が出せなかった本が、次々と読める幸せ。
 内容が本当に自分好みがどうかわからないけど興味がある本だって軽い気持ちで手に取れる。
 図書カードを手に入れて以来、毎週日曜日の図書館通いが楽しみで仕方が無い。
 私の人生には本当に図書館が必要なのだな。

 
 隣街はつい5−6年ほど前に3つの街が合併したため、3つの図書館がある。
 私が主に利用するのはちょっと離れた中央館と、近くの分館の2つ。
 この近くの分館に、私の片思いの同志と思っている人がいる。
 初めて彼を見たのは2ヶ月前。
 雨の日に屋根だけある駐車スペースに車を止めて、
 4つの窓を全開にして運転席側の後部ドアを開け放し、
 いすを倒して寝転んで本を読んでいた。
 それ以来日曜日に分館へ行くと、毎回必ず同じスタイルで本を読んでいる。
 図書館内ではなく、絶対に車の中で、同じスタイルで読んでいる。
 たぶん肉体労働をしているような50-60代くらいのおじさんだ。
 毎度毎度、本当に気持ち良さそうに、でも真剣に、おそらく今日借りたのであろう本を読んでいる。
 彼を見るたび、心の中で握手を求めたくなる。
 
 

 

きつかった

 こんなに仕事でつらくてきつい思いをしたのは初めて。
 ここ2ヶ月くらい、かなり大きなグラント申請のために働いた。
 ボスが外国人だから、企業との話し合いや書類作成の詰め、
 その他のほとんどの事を私がやらなくてはならなかった。
 申請書の提出は先週の金曜日だったのだけれど、先週はタイミングが悪い事に39度の熱を出し、ぼーっとした頭で県内各地の企業へ書類回収に回らなくてはならなかった。
 しかも、ボスの英語での書類作成が遅かったために翻訳会社へ送る書類がほとんどできていなく、結局申請書のほとんどの部分を私が翻訳、または直接書き入れる事になった。
 正直、私のここでの仕事は普通のポスドクの仕事じゃないと思う。
 ここで働き始めてすでに1年と1ヶ月が過ぎた。
 なのに、実験はほとんどできずに、結局今までの所結果はゼロ。
 契約期間は2年間だというのに、これでは2年以内に論文など書けない。
 まあ、今やっているようなコーディネーターやトランスレーターみたいな仕事も、将来的には役立つのかもしれないけれど、でもやっぱり実験をしっかりやって論文を書きたいと思う。
 まあ、これまでの研究人生がうまく行き過ぎていただけなのだと思う。
 今回のポジションは、はずれだったのかもと思う事もあるが、決してそんな事にさせないと心に誓う。

桜庭一樹

桜庭一樹の小説は正直言ってちょっと苦手だけど、読書日記はものすごく面白い。
ごはんを食べるように毎日本を読みまくって、その内容をあんなにずっと覚えているのがすごい。
そして読んだ本に対する感想もまたおかしい。
こんな人が友達だったら楽しいだろうな。


おふろで読む本は、なぜか江國香織がすごくしっくりくる。
湯船にはいっているあのまったりした感じと、江國香織の文体の相性がいいのかな。


それから、最近最高におもしろくて後を引いたのは、カフカの「処刑の話」。
最近は、ランチやスナックの時間にさくっと読める短編を、iPadで読んでいる。
i文庫には、本屋では買わないかも、と思う古い小説がたくさん入っているので、
こういう風に読める機会ができてとてもいい。
iPadで無料の電子書籍を読める事で、新しい形でおもしろい小説を見つけられるのは、
最近あったいいことのひとつ。

春?初夏?

という感じの日々。
気温は北海道の初夏から夏くらいの25度くらい。でも沖縄にしては湿度がまだ低い。
春なのかな。やっぱり。

昨晩は友人Mの彼のWelcome Party。
准教授のポジションでこの4月から働き始めているらしい。
深夜まで、食べて飲んで話して、楽しかった。


今月にはいってから、ラボのメンバーが2人増えて、仕事も急激に忙しくなった。
といっても実験はほとんどしていないけれど。
ミーティング、ミーティング、書類作成の日々。
きっとPIの人たちはこんな風に毎日ミーティングや書類書きに追われているんだろうなと思う。
実験もできるうちがハッピーなのかも。


以前から気付いてはいたけど、最近は特に、香りは安らぐのにとても重要な要素だとしみじみ思う。
ベッドルームに入ると服やベッドカバーから香ってくる洗濯後のにおいにほっとする。
毎晩お風呂に入れるバス・ソルトのにおいで、一日の疲れがほぐれていく。
つぎは、いい香りのろうそくを探そうと思う。